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筝曲・地歌の世界 [本]

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最近、図書館から借りてくる本は邦楽関係が多いのです。
借りて、返して、また借り。。。を繰り返して
結局、買うww

これも、いい本でした。
手元に持っていたいので、買おう。

長年お世話になっている、シャンソンのK田先生は
尺八の師範でもあり、
そして、奥様は筝曲の師範でいらっしゃいます。
私が三味線を始めたので
最近は、邦楽のことをいろいろ教えていただくことも多く
先日は、先生のご自宅にうかがって
奥様から、地歌のあれこれをお聞きしました。

私が習っているのは、端唄・小唄ですが
ルーツをたどれば、清元・常磐津・浄瑠璃(長唄)etc.
などにさかのぼり(順番にならんでいるわけではありません)
小唄は、それらの「いいとこどり」をしているものも多い。
地歌は、筝・尺八と三味線(三弦と呼ぶ)で「三曲」として
演奏されるものもあり、洋楽でいえば、クラシックにあたる
地歌もやってみたいなあ~とつらつら思っております。

この本の語り部の富山清琴さんは、地歌・筝曲演奏家で
2歳に満たない時に視力を失い
幼少のころから、お師匠さんの元に通い、お稽古なさった
最後の世代の方のようです。
楽譜も使わず、口伝。
声変わりのころは、内弟子に入り、みっちり修行されたそうです。
大正初めのお生まれなので
テレビ・ラジオ放送や、レコードの吹き込み事始のころの
お話も出てきて、とても面白かった。

中でも面白かったのは、レコードや譜面という「記録」手段が
できたことで、
貴重な曲を残すこともできたけれど、
「自由」がなくなったーというくだり。
「まるで印刷したみたいになってしもた」

邦楽って、思った以上に「自由」なんですww
それは、おけいこに通っていてもすごく感じます。
その日のお師匠さんの気分によって、間が違うし、
下からあがる時と、上からさがる時で、勘所の場所も違う。

「流派によって、いや、教える人によって違うからね
だから、これもたまたま”わたし(お師匠さん)流”なだけだよ
ひととおり覚えたら、自分でナントカしなさいね」

といわれてます@@

人を魅了する音楽 [本]

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母の三回忌で、1年ぶりに三姉妹集結σ(^_^;)
末の妹は、長らく吹奏楽団でクラリネットを吹いているので、何かと音楽談義に花が咲く。
妹の話の中でしばしば登場する指揮の先生のおっしゃることが面白い。
「ワルツは踊れるように、マーチは行進できるように演奏しなさいーって言うんだよぉ」
そんなん、当たり前じゃんか←フォークダンス伴奏者でアコーディオン弾きの姉の言葉ww
それはそうなんだけどさあ、もぞもぞ。。。
でも、面白いことおっしゃるのね、と感心したら
「まあ、ちょっと異端かもねえ、うちの先生」
異端、上等だぜ!ますます興味湧いてきた、と言うと
「先生の本、読んでみなよ」
きけば、なかなかの経歴の方らしいので、さっそく読んでみる。
オビからして挑発的σ(^_^;)
日本人のクラシック演奏が人気ないのはどうしてかーを、広く深く考察してます。
「そもそも音楽大学は、職業音楽家を養成する機関であるのに、卒業生は音楽では食べていけていない。」
ふむ。そうだったわね。
今やピアノの先生も大変だもね。
プロミュージシャンの中で、音大出身の方ってどのくらいいるんでしょう。
そもそも、音大出身ほぼイコールクラシック演奏家なんだも、数からいっても、供給過剰だわね。
一方で、音大や音楽専門教育機関で学んでなくて、現場たたきあげでプロになった人は、基礎的な知識の不足に悩む。演奏はできても、教えたり、演奏以外の音楽関連の仕事をしたりーが難しい。
また、最初の方しか読んでないけど、日本人という民族の、西洋音楽の聴き方ーにも話が及んでいて、こういう視点は初めて目にするので、面白い。書き手の先生のスタンスも、西洋音楽を一方的に礼賛するだけじゃなく、日本のクラシック演奏家、音楽教育、音楽産業等の現状を踏まえ、じゃあどうするのかーに論点を持っていってるーらしい、まだそこまで読んでないので。
で、妹が楽団の飲み会で、
姉が小唄を習い始めたーと言うと、
「ぜひ、常磐津を覚えてください、って先生が言ってたよー」
邦楽にもお詳しくてらっしゃる(^.^)

愚民社会 [本]

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有料インターネットニュース番組で、
毎週、ご高説を拝聴している宮台センセイですが、
去年、ゲストで大塚さんが出ていて、紹介していたのが、この本。

タイトルもすごいけど、中身もカゲキ
。おまけに学者さん二人の対談で、
読み手に迎合して、易しい言葉なんぞ使うわけない二人だから、
難解。

1ページ読み切るのに、三回くらい本を伏せては、一休み(-。-;
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ルーマニア・マンホール生活者の記録 [本]

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ビッグイシューで、雨宮処凛さんのエッセイを読み、
堤美果さんの講演を聴いてから、
グローバル資本主義下で拡がる、
先進国での貧困に関する本を読んでいます。

エリートサラリーマンが、
ほんのささいなきっかけで、ホームレスになってしまうこともある。

路上生活者の支援のNPOもやいの
湯浅さんの本はわかりやすかったけど、
依然として、私のまわりに、貧困ーは見えない。

そんな図書館通いの中で見つけたのがこれ。

2003年の本だけど、
この21世紀のヨーロッパで、
今もマンホールで一生を終える若者がいるー衝撃でした。
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世界と日本のまちがい [本]

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いい本です。
おすすめ~

耶律楚材 [本]

陳舜臣著「耶律楚材」読んでます。

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かのモンゴル帝国を築いたチンギス・ハンに
重用された契丹人の名宰相の評伝。

面白いけど、漢字が難しくて。。。。

ちょうど、北方「楊令伝」を読んでいるので、
時代がつながっていて、
それもまた面白い~

結婚しません [本]

古本屋で遥洋子さんの「結婚しません」を見つけて、
買ってきて読んでますww

遥さんは「東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ」以来、
面白いヒトだなあーって思ってました。

中味は、自分の身の上を語りつつも、
かなり高レベルなジェンダー論。

年齢は私と同じくらいだと思うけど、
遥さんの周囲の、働く女性、主婦、結婚、家父長制の中での嫁、
それらに対する認識の頑迷さ、古さに、ちょっとびっくり~

内地だからかしらー

書かれたのは2000年だけど、
11年前でも、私の周囲はこんなにタイヘンじゃなかったような。。。

わが身を振り返れば、「妻が家事をするのは当然」率が、
22%くらい(ww)の我が夫です。

私も、遙さんや上野さんのように、「タタカウ」エネルギーはないので、
それなりの日常を生きています。
夫の22%も、おそらく、「無意識」の範疇な気がするー
それがいいか悪いかは、置いといて。

夫に
「キミはね、妻が家事をするのは当然~って思わなかったの?」
ってきいたら
(義母が専業主婦のカガミのような女性なので) 
夫の返答
「キミがそんな主婦になるとはとても思えなかったからなあ~」 

うーん、いいんだか悪いんだか。

困ってるひと [本]

困ってるひと
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ビデオジャーナリスト神保さんの番組(videonews.com)で
、宮台さんと青木さんと対談しているのを観て、
本屋さんに走りました。

平積みだったー

が、すさまじい内容でした。生きるってなんだろう??

この頃、「すさまじい」体験をしたのに、
普通に生きている(ように見える)方に接する機会が多いです。
ということは、もしかして「普通に生きている」人たちが
、実はものすごい人生を乗り越えてきていて、
そういう人がいっぱいいて
(震災の体験は言うに及ばず)、
ということは、普通に生きている私たち
(え?kibana の人生がふつーか?というハナシはおいといて笑)、
私たち、ブラボー♪ という気分の今の私です。

オペレーションローズダスト [本]

今年のマイブームは、なんといっても福井晴敏さんでして、
彼の著作に一貫して書かれている

「日本人は”国を守る”ということについて、
真剣に考えようとしていないのではないか」

という危惧を、どう受け止めてよいのか
ずーっと考えています。

原子力についてもそうで、
ただ単に「アブナイから持たないようにしよう~」に対して、
「(核を持たずとも)抑止力になる」ということは、
政治家などの方にすれば、
当然考えていることなんだと思うー
一般人は、じゃあ、それについて考えないで
(対論を持たず)いいのかーといえば、
それはただ「反対してるだけ」になって、
相手にもされないことになるわけで。。。。

このお盆休みに
「オペレーション ローズダスト」
読了しました。

千年の旅の民 [本]

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「千年の旅の民」を読んで、
頭はジプシー漬けなところにもってきて
、クレズマーを聴き始めたら、
すっかり気分は東ヨーロッパ。

来月は恒例夏至祭です。
フィドラーさん、遊びにきませんか?

それにしても、諸外国のみなさんは、
自国の音楽に誇りを持って演奏しているなあーとつくづく思う。
シャンソンにしてもタンゴも、
おそらくクレズマーもアイリッシュも、
民衆の中に息づいている音楽だと思う。
日本で言えば唱歌か演歌か民謡か。
歌い継がれているという意味では、民謡より演歌だろう。

なのに!!
(ここは声を大にして言いたい)
日本では、演歌・歌謡曲のミュージシャンは、
あまり尊敬されてない気がする。
面と向かってそういうと、みなさん
「そんなことはない」っていうけどね。
外国の方に「日本の曲を」ってリクエストされて、
「りんご追分」弾けたら素敵だと思うけどナア。

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