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匿名性 [思うこと]

はてな というブログサービスの中に
「匿名ダイアリー」
というのがある。

その中に
「頑張れとか復興って、今言うことじゃない。多分」
という日記があった。

最近、よく読まれているそうだ。

東北で被災し、家も船も流されてしまった兄
(書き手は、妹か弟)
が、おそらく身内だから、ぽろっともらしてしまった本音。

読んでいくうちに
ああ、そうだろうなー
と思った。
被災しなかった人には、
被災した人の絶望感は、本当にわからない。
被災しても、家が無事だった人には
家を流されてしまったひとの気持ちはわからない。
でも、私たちには、言ってあげる言葉がみつからない。
やれることも、少ししかない。
だから、「頑張って」って言うし、義捐金も送る。

そんなことを思いながら、ずーっと下まで読んでいったら
書き手も匿名だけど、コメントしている人たちも匿名。
そのコメントが、なんというかー
こちらも「本音」

インターネットの利用者が増え始めた頃、
その「匿名性」を称して
「便所の落書き」
と言った政治家がいたらしい。

実名じゃ言えないことも、匿名だと言える。
私は、読むのがツライので、2ちゃんねるは、あまりのぞかないが
日本人が匿名で吐き出す「毒」は、すさまじい。
でも、これって逆に言うと
吐き出さなければ、自分の中に溜まってくということだ。

匿名で毒を吐き散らすー毒は大抵「本音」であるし
どれも、自制の働かない剥き出しの感情だ。
吐き出さないと、ストレスとなり、
いつか爆発することになりかねないけど、
自制しないまま吐き出せば、エスカレートする危険性もある。

おそらく、日本は、
実名で本音なんか吐くことを許さない社会だ。
インターネットは、その意味で、
煽ったりエスカレートさせたりの負の影響もあるだろうけど
匿名の場があることで、救われている人も多いだろうなーと思う。

話を元に戻してー

被災者のお兄さんの本音は
きっと、身内に対してコボした「愚痴」だろうから
今は、弟(妹)さんが、だまって聞いてあげて
自分の胸におさめればよかったのにーと思う。
お兄さんはきっと、多くの人に訴えたいとは思わないんじゃないか。
推測だけど。
でも、弟(妹)さんが、日記に書きたくなった気持ちもわかる。
ほんとに、世の中にはいろんな声が飛び交っているから。
中には、あまりにも、被災した人の気持ちに配慮ない言動もあると思う。

なんか、まとまらなくなってきた。

facebook のノートに書こうと思ったのは
「実名制」がウリの facebook 上での「人のつながり」が
日本ではどう受け入れられるのかなーと展開したかったんだけど
まだ、別の機会に書きます。
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